タイで長期就労している外国人がタイから出国するとVISAが切れますが、出国してもVISAを失効させずにタイに再入国したい場合はリエントリーパーミット(再入国許可証)が必要となります。
つまり、タイで就労している方が日本に一時帰国したり諸外国に旅行したりする場合にリエントリーが必要となるということです。
空港でも取得の手続きはできるのですが、時間が何分かかるかも分からないような手続きをタイ出国前に行いたくないという方も多いはず(私はそうです)。そのような方は事前にリエントリー取得手続きを行うことになります。
今まではMRTサムヤーン駅近くのワンスタート・ワンストップセンター(OSOS)で取得できていたのですが、当センターは2025年3月よりMRTルンピニー駅直結のOne Bangkok(ワン・バンコク)に移転しました。
OSOSがOne Bangkokに移転してから初めてのリエントリー取得手続きを2025年6月に行ったのですが、行き方や手続き方法を含めて有用な情報を見つけ出すことができず(自分の検索方法が悪いだけかもしれませんが)。
というわけで自分用の備忘の意味も込めて、2025年現在のリエントリー取得手続きの詳細を記そうと思います。
OSOSの行き方
まずはOne Bangkokに入りましょう。
MRTルンピニー駅から直結なので迷うことはないと思います。
One Bangkokに入ったら「Parade」ゾーンに入ります。
One Bangkokはとてつもなく広いので、いくつかのゾーンに分かれています。そのうちのParadeゾーンに入り、5階まで行きます。

5階の上方案内板にTIESCという場所への矢印が示されています。
TIESCとはThailand Investment and Expat Services Centerのことで、このBOI機関の一部署としてOSOSが設置されていると認識しています(違っていたらすみません)。
とにもかくにも、TIESCを目指してParadeゾーンの5階を探してみてください。そうすると、フードコートの近くに大きな看板?(壁表示?)が見つかります。

これが見つかればすぐそこです。エスカレーターがあるので上っていきましょう。

TIESCに入って窓口がたくさんある部屋に入れば到着です!
手続き方法
おおまかな順番としては、
1、申請用紙を記入
2、Informationカウンターに持っていく
3、順番待ちのチケットをもらって待つ
4、呼ばれたら申請用紙を提出して写真を撮ってもらう
5、別カウンターで取得料の支払い
6、4で呼ばれたカウンターに戻ってパスポートを受け取る
という流れになります。必要なものと営業時間をご案内してから1つずつ説明します。
必要なもの
・パスポート
・リエントリー取得料(銀行アプリのスキャンで支払い。現金不可)
※写真(4cm x 6cm)とジャケット(上着)と青ボールペンも必要になりますが、こちらは現地で調達することもできます。写真撮影料150バーツ、ジャケットレンタル料50バーツです。もちろん自分でこれらを持っていけばその費用はかかりません。青ペンは受付の方に借りることができました。
営業時間と所要時間
営業時間:月~金の8:30~16:30
(12:00~13:00は昼休みのため業務が完全ストップします)
私の場合は11:30に到着して、完了したのが16:15でした。
タイの外資系企業のタイ人スタッフが外国人上司(日本人や欧米人など)を連れて取得に来ているので、絶えず混んでいる印象です。
手続きの際は半日見ておいた方が良いと思います。
1、申請用紙(TM.8)を記入

手続き部屋に上記のように申請用紙を格納したラックが置いてあります。リエントリー取得の方はラックの右上にあるTM.8用紙を1枚取りましょう。表と裏に記入欄があります。


タイ語の他に英語も併記してあるので記入は問題なく進められると思います。英語記入でOKです。タイでは公的書類の記入は青ペンで行うのが決まりなので、必ず青ペンで。注意点は2つ。
・Present Address No.には居住地の階数も書く
日本人の居住者はアパートやコンドミニアムに住んでいる方がほとんどだと思いますが、部屋番号の他に階数も書いておきましょう。
例えば704号室に住んでいる場合、7階に住んでいることは書かなくても当然だと思ってしまいますが、Present Address No.には「704」ではなく「704, 7th floor」と書きます。
・電話番号も書く
電話番号を書く欄がありませんが、どこかの余白に電話番号も書いておきましょう。
※自分で4 x 6の写真を持ってきている方はTM.8用紙の裏に貼り付けましょう。糊は各カウンターの担当者から借りることができます。
写真を持ってきていない方はそのまま次に進みます。
2、Informationカウンターに持っていく

パスポートと記入済みTM.8用紙を持ってD01のInformationカウンターの担当者へ提出しましょう。書類に不備があるとそこで訂正を命じられます(私の場合、上記の居住地の階数と電話番号の追記を命じられました)。
写真を貼付していない方は写真を撮ってくるように指示されます。
同フロアの奥側に写真撮影デスクがあるので、そこのデスクの方に150バーツを支払って写真を撮影してもらいます。
※写真撮影デスクの方はTIESCの係員とは無関係の方のようなので、申請用紙の記入方法などを質問しても答えが返ってきません。また、4 x 6よりも大きいサイズで写真ができあがりますが、申請はそれで通してもらえますのでご安心ください。
用紙の訂正箇所を追記したり写真を貼付したりを終えたら、もう一度Informationカウンターへ用紙とパスポートを持っていきましょう。
担当者のチェックが通ると、順番待ちのチケットが渡されます。
3、順番待ちのチケットをもらって待つ
自分のチケットの数字が呼ばれるまでひたすら待つだけです。
私の場合は自分の前に90人くらい待っている状態でした(確か、もらったチケットがE4150番台で、チケットもらった時点で呼ばれていたのがE4060番台くらいだった気がします)。
2時間半くらい待ちました。かなり待つことが分かった段階で、他のカフェなどに行っても良いと思います。
また、自分のジャケットを持ってきていない方はレンタル料50バーツで借りておきましょう。レンタル場所は先ほどの写真撮影デスクのすぐ近くにあります。
4、呼ばれたら申請用紙を提出して写真を撮ってもらう

自分の番号が呼ばれたらTM.8用紙とパスポートをカウンターの担当者に提出しましょう。そのあと少し待ってから再度呼ばれ、カウンターに備え付けてあるカメラで上半身の写真を撮られます。
その際、ジャケット着用が必須となります。
写真撮影が終わると支払いカウンターの順番待ちチケットを渡されます。
5、別カウンターで取得料の支払い

Casherカウンターで支払いとなります。
こちらは審査やチェックなどが無いので、何人か並んでいても全く待つことはありません。そして、必ず銀行アプリでのスキャンで支払うことになります。現金は受け付けてもらえません。
リエントリーパーミットの取得料ですが、
シングル:1,000バーツ(1回のみ再入国許可)
マルチ:3,800バーツ(無制限に再入国許可)
となっています。
リエントリーパーミットはVISAが失効するか、最新取得日から1年経つかで失効します。タイで就労し続ける方は1年経って失効する方が多いと思うので、1年で4回以上タイ国外に行く可能性がある方はマルチ、それ以下の方はシングルを取得すると良いと思います。
6、4で呼ばれたカウンターに戻ってパスポートを受け取る
支払いを終えたら最初に呼ばれたカウンターに戻ります。そうすると、パスポートにリエントリーパーミットの印鑑を押されていますので手続き完了です。
お疲れさまでした!!!
まとめ
少し長くなってしまいましたが、2025年6月現在のリエントリーパーミットの取得方法を実際の体験に沿ってまとめてみました。
タイ出国直前に空港で手続きを行うのが不安なので、事前にOne Bangkokで行っておきたいという方のために少しでもご参考になれば幸いです。
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